激化する国際物流拠点間の競争を勝ち抜くために、「付加価値物流」ニーズへの対応を充実させる
港湾の開発が急ピッチで進んでいるコロンボ
コロンボの物流拠点としての強みは、「コスト競争力が高い」ことである。コロンボ港および周辺設備の利用はシンガポールの港湾を利用するよりも一般的に60%ほど安く、ドバイの港湾利用よりも30%ほど安い。
このために、シンガポールやドバイからコロンボへ利用者が移行する流れも実際に起こっている。
加えて、コロンボ港の優位性として中東や東アフリカ市場への接続性が良い点もあげられる。
物流ハブのみならず価値付加型の製造ハブや、さらには営業活動の拠点としてのコロンボ港の活用も増えてくるだろう。また、現在コロンボの湾岸地区で建設が進むコロンボ・ポート・シティーは金融ハブ機能の誘致を目指しており、南西アジアの地域ハブを目指すスリランカの動きは活発化している。